インプラント治療のように骨に対して治療を行う場合には、骨の形態を3次元的に把握しておく必要があります。少し前までは、パノラマレントゲンのみで治療を行っており、2次元までの構造しか把握することが出来ませんでした。
つまり、歯茎を切って骨の形態を確認した後、その場で治療計画を立てるというやり方をしていました。これは、ドクターの経験と勘で治療をしているようなものなので、良いオペができないばかりか、非常に危険な場合もありました。
しかし、歯科用CT撮影を行うことにより、骨の形態を3次元的に把握することができ、さらに骨の中の血管や神経の位置を正確に把握することが出来ます。これにより術前の計画を精密に立てることが可能となり、失敗のリスクが少なくなっただけではなく、患者様の負担も減らすことが出来るようになりました。
CT撮影
歯科用CTは、頭頚部に特化したX線装置で特に口腔、歯科領域の診断に絶大なる威力を発揮する機械であり、おもにインプラント治療の術前検査においてよく撮影されます。
現在ではインプラント治療における術前のCT検査は世界的な常識となりつつあります。
安全にインプラント治療を行うためには、治療前だけでなくインプラント植立後の状態もCT撮影で確認し、3次元的に計画通りインプラント治療が行われているか検査することが、近年では重要視されています。
それには、歯科用CTを設置した歯科医院にてインプラント治療を行い、施術後すぐに検査を行うことが安全なインプラント治療の第一歩であると考えられます。
しかし現在、日本の歯科医院において歯科用CTを設備している医院は大学病院や一部の歯科医院に限られており、全国の歯科医院の約3%未満にとどまっているのが現状です。
歯科用CT撮影を行うことにより、今まで以上に精密な診断が行えるようになり、インプラント治療はもちろん、その他、歯周病治療など、より良い歯科治療を提供できる環境になってきています。
そして、将来の自分のために今のお口の中の状態を、CT画像として残すことができたら、患者様の将来の治療の可能性を広げます。
今だけを診て治療するのと10年前のあなたのデータを参照しながら治療を行うのとでは大きな違いがあるからです。
だから今と10年後の自分のためにCTデータは重要なものとなるでしょう。
正確な診断と安全確実な治療のために歯を支えている周りの骨の状態を知ることは大切なことです。CT画像は、アゴの骨の立体的な形態や、神経の位置把握、さらに骨密度の診査などに利用されます。治療を行う前だけではなく、治療終了後にも撮影を行い状態を確認します。
これからのインプラント治療にCT検査はかかせません。
(株)朝日レントゲン工業のレントゲンは優れた画質で、大学病院や総合病院に数多く導入されています。そして、「Alphard」、「PSR9000N」や「Alioth」などの人気高性能CT機を世に送り出し、その開発で培った最先端技術はこの「AUGE」に見事に集約されており、歯科領域で求められる高細画質を可能にしています。
通常の歯科用CTスキャンは画像スライス幅が0.5~1ミリスライスの画像で構成しています。
しかし、これでは口腔内の歯の形態や歯根の状態を観察するには、精度が低すぎます。
新しく開発された歯科用CT「AUGE」では、画像のスライス幅は0.1ミリで構成しています。
そのため、非常に精度の高い検査が行えるです。
インプラント、歯周病、全顎的な診断で用いる広範囲撮影モード「インプラントモード」のほかに、ボクセルサイズが0.1mmで高精細に一部分を撮影できるデンタルモードがあります。
歯科用CTは口腔内を高い精度で診断するための撮影装置ですが、患者様はそのために放射線を被曝しなくてはいけません。
現在、最新の歯科CTの被曝量は医科用の10分の1ともいわれており、安全性は高いですが撮影範囲の狭い機種や画質の悪いアジア製歯科CTなどでは、失敗によるCTの再撮影もしばしば行われています。
患者様に放射線を被曝させるCT撮影に再撮影は絶対にあってはいけません。「AUGE」では予備撮影機能により撮影範囲を画像で確認することができ、パソコン上で撮影範囲を修正することができます。
そのため、診断を行いたい部位を正確にとらえて撮影することがでるので、患者様に余計な被曝を与えません。
近年の歯科用CTスキャンは医科用に比べてかなり高精細な画像を得ることができるようになりました。
0.1ミリという非常に小さいボクセルサイズ画像をつくるため、撮影時に患者様の頭をしっかり固定できる歯科用CTでないと、撮影中に患者様がわずかに動いていまい、画像がブレてしまいます。
特に根管治療の診断などは歯の内部の細くて小さい神経を検査するので、わずかな画像のブレが影響します。
(株)朝日レントゲン工業が、長年培った歯科用CTスキャンの技術を活かして撮影時に患者様の頭部が動かないよう、確実に固定できるように位置付けができ、根管内部の詳細な診査を可能にしています。