当院では、カールツァイス社製歯科用マイクロスコープのハイエンドモデルを導入しています。
半世紀にわたって手術用顕微鏡を開発してきたカールツァイス社の技術の結晶ともいえる歯科用マイクロスコープです。
長時間の顕微鏡歯科治療でも快適に行え、人間工学を考えた洗練されたデザインで扱いやすく、まさにフラッグシップモデルとしてふさわしいマイクロスコープです。
歯科用マイクロスコープとは、歯を拡大してみることの出来る実体顕微鏡のことです。
高い精度と低侵襲が求められる今日の歯科医療において、必須アイテムとなりつつあるアイテムです。
今までの歯科治療は大部分が肉眼にたよっており、時には狭い口腔内のなかを手探りやカンだけで治療を行うこともありました。そのため見えないところは見えるまで削りとってしまうなど、健康な歯をどんどん削りすぎてしまったり、見えないために悪いところを残してしまうなど問題があった為、虫歯の再発や根の神経痛みがでてしまうこともありました。
歯科用マイクロスコープの登場により、高倍率で歯を見ながらの治療が可能になり、顕微鏡治療をすることによって悪い所だけを削りすぎずに最少の削る量で治療でき、さらに拡大視しているので、きれいに治療部位を封鎖できるのです。そのためより確実性のある精度の高い歯科治療が顕微鏡治療では行えます。
近年はMI治療が注目され、歯にとって最小限の侵襲で治療を行い、できるだけ削らずに歯を残す治療が主流になってきています。歯科用マイクロスコープをつかった顕微鏡歯科治療も、そんな時代を象徴する最先端の歯科治療なのです。
顕微鏡治療をすることによって高倍率で虫歯を見ながら治療できるので、悪い所だけを削りすぎずに最少の削る量で虫歯治療できるメリットがあります。
虫歯で削った穴を段差(ギャップ)なく確実に封鎖することは、治療部位の虫歯の再発予防にはとても大切です。
歯科用マイクロスコープを使用した顕微鏡治療では削った穴を詰める際も高倍率で処置を行うことで、肉眼ではわからないような、わずかな段差もないようにきれいに虫歯治療をすることができます。
さらに最近では、虫歯を詰める材料も進歩しており接着歯科治療のコンポジットレジンを使用することにより、1回の治療で歯と同じ白い詰め物で治すことも可能です。
顕微鏡治療が一番活躍する治療といっても過言ではありません。
近年、根管治療は劇的な進歩を遂げましたそれは、ニッケルチタンファイルと歯科用マイクロスコープの登場によるものと言われています。
従来、根管治療歯(歯の神経治療)はレントゲン写真を見ながら歯の内部をイメージしながら手探りで行っていました。
歯科用マイクロスコープを使用した顕微鏡治療を行うことによって歯の内部を拡大視して見ながら根管の治療が行えます。
すでにアメリカでは1998年に歯の根の治療の専門医は、マイクロスコープを使うことが義務づけられています。
審美的な治療には美しさと共に精度がとわれる治療です。
適切な審美的な歯科治療を達成には30~40ミクロン以下の精度が求められます。適切な歯科診療をするには30~40ミクロン以下の精度が求められます。しかし、肉眼にたよった従来の歯科治療では、精度に限界があります。
歯科用マイクロスコープをもちいた顕微鏡治療では、数ミクロン単位での高い精度の歯科治療が可能になります。
そのため審美的な歯科治療先進国のアメリカではマイクロスコープは卒後研修医は必須機器になっております。
歯科用マイクロスコープを使用した顕微鏡歯科治療で手術を行うことで、拡大鏡視野で非常に小さいメスをもちいて手術が可能です。
このマイクロサージェリーはすでに、脳外科や心臓外科など精度を求められる外科手術では行われています。
傷口も髪の毛よりも細い糸で縫合を行うことにより術後の痛みや不快感をおさえることができます。
根面被覆術の手術の成績は歯科用マイクロスコープを使用したマイクロサージェリーでは99%以上の成功率があり肉眼で行われる従来の手術の成功率を上回ります。
インプラント治療においても歯科用マイクロスコープをもちいた顕微鏡治療は近年その有効性が認められています。
従来は外科的侵襲の大きかった上顎洞のインプラント手術(サイナスリフト)も顕微鏡治療で行うことにより最少の侵襲で行えるため、術後の腫れや痛みを抑え、また傷口の治りが従来の手術よりも早いなどのメリットをもっています。
とくに審美性が重要な前歯のインプラント治療には顕微鏡歯科治療は有効な方法です。