1952年(昭和27年)スウェーデンのブローネマルク教授が実験中に偶然チタンが骨と緊密に接していることを見つけたのです。
ブローネマルク教授はチタンと骨が接合しているこの状態を「オッセオインテグレーション」と名づけました。 当時の科学の常識では、金属と骨が結合する事は信じがたい事でした。
その後、13年間に及ぶ基礎研究、動物実験を行いオッセオインテグレーションする性質を利用した、人工歯根(インプラント)システムのインプラントが開発され、体に安全な人工の歯根を埋め込むという画期的な方法が可能となりました。
インプラントは根本から固定されているので、入れ歯のように口の中で動いてしまったり、食べ物を咬み砕くことができないことはありません。 まるで天然の歯があるのと同じように生活できるようになります。
インプラントは周囲の歯に負担をかけることなく、失ったはずの歯を人工的に取り戻す、すばらしい歯科治療です。入れ歯やブリッジのように周りの歯に負担をかけずに歯を立てられるということは、今残っている自分の歯を守ることにもつながるのです。
歯牙が欠損した部位に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療です。
天然歯とほとんど変わらない外観と機能を回復することができます。
模型診査、各種画像検査(パノラマ撮影・セファロ撮影・CT撮影等)を行います。
次にそれぞれの患者様のあごの動きに不調和がないかどうか、顎機能診査(CADIAX)を行います。その後、検査結果の説明、治療費、治療期間等詳しく説明します。
歯周病、虫歯がある場合はまず優先して行います。
インプラントを埋入する1次手術を行います。骨との結合期間(1次手術から2~4ヵ月後)を待って、必要であれば2次手術(粘膜貫通術)を行います。
【仮歯装着】 インプラント手術から2~4ヵ月後
プロビジョナルレストレーション(仮歯)を装着し咬み合わせの安定、歯周組織の安定をはかります。
【最終上部構造装着】 仮歯装着からから1~2ヵ月後
プロビジョナルレストレーション(仮歯)にて咬み合わせの安定がはかれたら、最終上部構造を作製します。
インプラント自体はチタンの金属製なので虫歯にはなりませんが、お手入れが悪いとインプラント周囲炎といった歯周病に近い腫れを引き起こす可能性があります。
そうならないため、インプラント治療後は正しいホームケアを行うとともに、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアが大切です。
当院の使用しているインプラントは全国でも幅広く使われています。
もし、転勤・引っ越し等で当院での治療が困難となった場合でも、治療可能な歯科医院を紹介いたしますので、安心して続きの治療を受けて頂けます。