インプラント埋入手術後のプラークコントロール
インプラント埋入手術後は顎骨とインプラント体が結合する
大切な期間です。この期間中は来院の必要はありませんが
ご自身での口腔清掃が重要です。インプラント手術を成功に
導くための決め手と言っても過言ではありません。
インプラント埋入手術直後パノラマX線写真
手術後の状態を断面図にするとこのようになっています。
「ヒーリングアバットメント」というキャップが歯肉から覗いている状態で
上部構造がセットされる際の歯肉の形を作っていきます。
この状態で今回はインプラント体が顎骨と結合するまで約4ヶ月待ちました。
実写真です。手術後1週間が経過した状態ですが両隣接の歯と
ヒーリングアバットメントに大量の歯垢が付着しています。
手術直後はその部分を磨く事に抵抗があったと思うので多少の
歯垢の付着は仕方ないと思います。
が、1週間が経過して傷口も回復してきたのでここからは丁寧なケアで
歯肉をしっかり引き締めていかなければなりません。
提案したのはワンタフトブラシ「プラウト」です。
普段の歯ブラシに加え、この「プラウト」の山型になっている毛先の部分を
ヒーリングアバットメントとその周囲、両隣接の歯の付け根の部分に使って
いただく事をお願いしました。
3ヶ月が経過した状態
歯茎も引き締まりプラーク除去も上手にされていて
きちんとブラッシングされていた成果が口腔内に表れています。
この状態なら安心して上部構造作製のための型取りの段階に
進めます。