2本の連結したインプラントをケアする方法

左上と右下の奥歯に部分義歯を装着されていた患者様、義歯の不快感に悩まれた結果

インプラントを埋入される事を決断されました。

インプラント埋入手術直後(まだ上部構造は装着していません)

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プロビジョナルレストレーション(仮の上部構造)がセットされた時点で歯垢が赤く染まる染色液を

塗布して磨き残りの確認をしました。

 

 

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上部構造と歯肉の境目とつながった2本の上部構造の間のくぼみに歯垢が残っています。

欠損期間が長かったので4本歯が増えたという事で磨き残りが出来てしまうのは

仕方ありません。が、このままの状態ではインプラント周囲炎への危険があります。

そこで歯垢除去が簡単に出来るおすすめアイテム、「ワンタフトブラシ」

の練習をしました。

 

yjimageプラウト

コーン型に毛先が束ねてあってコシもあります。

 

yjimage顎模型

 

歯肉との境目をなぞるように動かします。

この部位は歯肉の炎症を防ぐのにポイントになるところです。

 

 

one_brush-02歯頚部

 

届きにくい奥歯の奥も簡単に届きます。

 

yjimage臼歯遠心

 

咬み合せ部分の小さな溝にも歯垢が残っていましたがワンタフトブラシを直角

にあてて動かすだけで除去できます。

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仮の上部構造の段階でケア方法を見直して頂き、良好な歯肉状態が得られたので

最終上部構造セットへと進みました。

最終上部構造セット後半年経過

 

 

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今回の染め出し液の塗布では前回染色されていた部位への染色は無く、

とても大切にインプラントを磨いてくださっていました。

患者さまの協力があってこそインプラントは長持ちするのです。