上部構造セット後半年経過した状態

前回のメンテナンスレポートの続きです。

インプラント埋入手術から4ヶ月が経過した結果良好な歯肉状態が

獲得出来た為、上部構造のセットへと治療を進めていきました。

下の写真は「プロビジョナルレストレーション」(仮の上部構造)がセットされて

1週間が経過した時の写真です。

歯垢が赤く染まる染色剤で磨き残りの確認を行いました。

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インプラント上部構造には目立つ歯垢はありませんが両隣接には

歯垢が赤く染まっているのが認められます。

金属の被せ物も入っている為に段差が出来てしまい歯垢が付着しやすい

というリスク部位ではありますがこの状態が続くとインプラント部の歯肉に

悪影響です。

ここで前回のメンテナンスで練習したワンタフトブラシを歯と歯の隣接部に

あてて磨くようにお伝えしました。

 

ワンタフトブラシの使い方[1]

始めのうちは鏡を見ながら使用する事をおすすめします。

確実にあたっていないと歯垢除去にならないからです。

こちらの患者様は大変意識が高く頑張って磨かれていたので

フロス(糸ようじ)で接触面を通過させるケアも加えました。

 

flos_img05

歯ブラシ、ワンタフトブラシ、フロスの3品で歯垢除去する事が理想ですが

体調や時間の都合で出来ない時もあると思います。

ただ、

「正しい使い方を知っておく」

「出来る時はきちんとする」

この二つをおさえて頂きたいと思っています。

最終上部構造セット後半年経過

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歯肉も引き締まり、両隣接の天然歯との違和感も感じさせないほどの

良好な状態です。

インプラント埋入手術直後

5257_オペ後

最終上部構造セット後半年後

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インプラント部だけでなく天然歯も含めた全体の歯面清掃がレベルアップされています。