被せ(ブリッジ)の欠損部にインプラント埋入後2年経過した状態

インプラント手術前は欠損部の両隣の歯とつなげたブリッジと呼ばれる被せが入っていました。

3本分つながっているので歯間部の清掃性も悪く、支えている2本の天然歯に大きく負担がかかる為リスク部位でした。こちらの患者様は今まで定期的なメンテナンスが定着されており顎骨の幅や高さの状態も良かったので欠損部にインプラント埋入手術を決められました。

術前

92_5809000

 最終上部構造セット後 1年経過後

92_0254000

 

 

全体の咬み合せのバランスも変わっていません。IMG_7537

半年に一度のインプラントメンテナンスではエックス線撮影で顎骨とインプラント体の結合状態を確認します。

また、インプラント部だけでなく全ての歯の歯面清掃を行います。インプラント部だけを清掃しても他の天然歯部に歯垢等の磨き残りがあると歯垢内の細菌が酸や毒素を発生しエナメル質を脱灰(歯の成分が溶け出してスカスカにさせる事)させたり歯肉に炎症症状を引き起こしてしまうので口腔内全体の環境が悪くなるのです。

 

口腔内写真で見ても自然な色と形態の上部構造です。

前歯の傾斜が気になられるとの事で部分矯正も行いました。

IMG_7541

2年経過後

前歯には保定のリテーナーワイヤーがセットされました。この部位は歯間ブラシをご自宅でも使用して歯間清掃していただくようにしました。

IMG_8379

最終上部構造セット後2年が経過しましたが定期的なメンテナンスにきちんと通ってくださり、ご自身でのセルフケアもレベルアップされています。

天然歯の場合、奥歯の根の部分は2根または3根なのですがインプラントは前歯でも奥歯でも1本の埋入なので奥歯の場合は特にフロスで歯肉と上部構造の隙間の歯垢を除去して細菌叢の形成を防がなくてはなりません。

109

歯と歯の接触点の歯垢から口腔内細菌が増加し歯肉を腫脹させてしまいます。歯ブラシでも除去できない接触部位の清掃はフロスがおすすめです。

 

234

 

2年経過後

92_2223000

とても上手にケアを続けていらっしゃいます。

 

IMG_8376

 

IMG_8377

 

2年経過しても咬み合わせも変わらず口腔内全体が良好な状態です。